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ドカティとは

ドカティ(DUCATI)のご紹介

DUCATI
DUCATIは、イタリアのバイクメーカーです。L型2気筒エンジンで、強制開閉バル機構のデスモドローミックを有しています。またスイングアームをフレームではなく、エンジン後端に取り付ける構造にして、フレームをシンプルなものにするなどの工夫をしています。レースでは、スーパースポーツの最高峰という称号を世界が与えた996Rに代表されるように4気筒の国産車を相手に何度もチャンピオンを取っています。

ドカティ (DUCATI)の歴史
1926年  アンドリュー、マルチェロ・ドカティ兄弟がラジオ、無線の部品製造会社として設立。
1946年 最初の自転車にエンジンを搭載した「Cucciolo T50」を発売。

レースにも積極的に活動を続ける。
レース活動で得たデータを活かしたバイクを販売しています。
ドカティが販売するバイクの多くは、独特な形状のフレームにLツインと呼ばれるV型2気筒エンジンを搭載したバイクが多いです。

DUCATI DUCATI

ドカティの特徴である、デスモドローミックベベルギアについては以下に紹介いたします。

デスモドロミック(Desmodromic)
「デスモドロミック」とは、ドカティが命名した商品名ではなく、「整然とした運動」の意味を持つギリシャ語を語源とする英語です。
DUCATIのエンジンが採用しているデスモドローミック(強制開閉バルブ機構)の利点は以下の通りであります。

1. 閉じ側にもカムを使用しているため、高回転でもバルブジャンプを起こしません。
2. スプリングがないため、動弁系の抵抗が著しく少ない。
3. バルブ開閉のタイミングが把握し易いため、チューニングし易い。

「1.」の利点は現状ではスプリングは精度がよく、優位性は無くなっております。ただし、「2.」及び「3.」については依然としてデスモドロミックの優位な部分であります。

ベベル・ギア(Bevel gear)
ドカが1970年代前後に得意としていたベベルギア駆動の事であり、「ベベル」とは「ベベル・ドリブン・カム・シャフト」、即ち「傘歯車」によってカムシャフトを動かすという機構です。カムシャフトを回すためにクランクからの回転を伝える為の傘状ギアです。ドカティのMHR迄のモデルのヘッド横の三角形のケースの中に収まっています。(750GT、0SS、以前のモデルでは三角形ではないケースもあるので、一概に三角形とは言えません。)

ドカティでは、鬼才ファビオ・タリオーニ技師が1954年のグランスポルト100(レーサー)に採用してから、1986年のMHRミッレまで、実に30年以上に渡って採用され続けたということになります。 「ベベル・ギア・モデル」の廃止が決定されたとき、その最大の理由は「コスト面」であり、決して「性能面ではなかった」ということが言われております。

ドカティとうまく付き合うための「ならし運転」をご紹介いたします。

「ならし運転」

俗に言うナラシです。新車で購入した場合やエンジンのOH等をした後には必要な儀式です。ドカティを新車で購入するとオーナーズマニュアルなる赤い冊子が付いて来ます。この中で慣らし運転についても記載されているのですが、初めて読まれる方はあまりの長さにびっくりされると思われるかもしれません。

例えば、SS900ieの場合1000キロまで6000回転を超えないで走ること、1000キロから2500キロまでは7000回転を超えないこと(2500キロ以降にも記載があります)、と記載されています。

この一見長い慣らしには重要な意味があります。DUCATIのエンジンは新車時には少々きつめのクリアランスで組まれています。そこからゆっくり慣らし運転をすることでバルブシート、バルブ、シム、ロッカーアーム、カムシャフト、シリンダ&ピストンetcが適切なクリアランスに調整されていき、慣らしを終えてはじめて、メカノイズも少なく、軽やかにそしてパワフルに回る本来のDESUMOエンジンへとなるのです。

オーナーズマニュアルの慣らしのページの最後にはこう書かれています、
「慣らし運転の方法を遵守することでエンジンの寿命を延ばし、調整、オーバーホールの回数を減らすことが可能です。」


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